TOHOシネマズ六本木ヒルズで「燃えよ!ピンポン」

mike-cat2008-03-28


“「ナイト・ミュージアム」のスタッフが贈る
 時速120kmのデスマッチ”
「ナイト・ミュージアム」の脚本などを手がけたロバート・ベン・ガラント監督による、
卓球アクション・おバカコメディの快作。
主演は「Horton Hears a Who! 」などのダン・フォグラー、
共演に近年では「ヘアスプレー」などでの怪演も目立つ、
「ディア・ハンター」のオスカー俳優クリストファー・ウォーケン
「ターミネーター2」ロバート・パトリック
「M:i:?」のマギーQら。


 かつて、12歳で五輪出場を果たした若き天才ランディも、
無残な敗戦ですっかり勢いを失い、いまや単なる肥満中年。
だが、そんなランディのもとをある日、FBIのエージェントが訪れる。
FBIがランディに依頼したのは、悪の組織を率いるフェンが開催する
アンダーグラウンドの卓球デスマッチ世界大会に潜入し、
フェンが闇で操る組織犯罪の証拠をつかむことだった―


何といっても見どころはトニー賞などにも輝いた才人ダン・フォグラーだろう。
ジャック・ブラックとも見紛うようなおデブっぷりから繰り出すアクションは、
独特のキレと圧迫感で、それだけで笑いを誘う。
予告で散々ネタばらしされ、見どころがなくなってしまった「ナイト・ミュージアム」と違い、
いい感じにB級感あふれる日本公開とあって、笑いの場面には事欠かない。


ウォーケンのコメディ演技も近年ではお馴染みだが、
やはりこのヒトの仏頂面とおバカ映画の相性は抜群だ。
何だかいるだけで笑ってしまうのは、名優に対して失礼かもしれないが…
お色気担当のマギーQも、本人はどう思っているか微妙だが、
コメディエンヌとして、悪くないクオリティを醸し出している感じだ。


ストーリーは単純明快。
スポ根ものの王道を行く展開に、手ごろな笑いをまぶした絶妙なバランス。
決して退屈することなく、90分間が流れていく。
意外性という意味では、何ら新しいものは感じられないが、
観て損はないはずの1本。
少なくとも、DVDでチェックするだけの価値はあるはずだ。