お土産捜索隊in桑園・札幌場外市場


札幌最終日。さあお土産、ということで、
まずは「札幌中央卸売場外市場」へ。
札幌といえば二条市場があまりにも有名だが、
観光地化が著しいため、品質・価格ともだいぶ問題あり。
最近は新千歳空港の土産物売り場が充実しているので、
そちらでも十分(価格以外はむしろ、品ぞろえも、お手軽さも一番?)。
ただ、ガッツリお土産気分を味わうなら、やはり場外市場である。


以前来たときは、品ぞろえの割に、やや人も閑散としていて、穴場と思ったのだが、
さすが観光シーズン真っ盛りとあって、ここも観光バスまみれだったりする。
血走った目でカニを買い漁る観光客の迫力に気おされながら、
実家などに送るカニだの、ウニだの、イクラだの、をチョイスする。
で、ふらふらしているうちに花咲ガニを発見する。
しかも、「活け」である。1㎏クラス。それも、タマゴ付。

カニ大好き派ではないが、花咲ガニだけは別。さっそく買い求める。


そして、新千歳空港
こちらもシーズン真っ盛りの連休とあって、ものすごい人出である。
以前お気に入りだった、ぬか漬けのニシンやサンマは手に入らず…
生でもいけると評判のとうもろこし、「ピュアホワイト」などなど、何でもかんでも買い求める。
気づくと何でこんなに土産買ってるのか… これぞ、北の誘惑。


早めに売り場を離脱し、大混雑の手荷物検査場をようやく抜け、さあ搭乗。
しかし、出発時刻を過ぎても、いっこうに離陸しない。
「手荷物検査場混雑のため、お客さまをお待ちします」
これで30分遅れ。置いていけ、海外の飛行機みたいに。


そんなこんなで、やっと帰宅。
ネットで見つけた「花咲ガニのさばき方」を参照しながら、うにょうにょと動くカニさんをさばく。
正確に言うと、一部切り裂く。
タマゴを取って、ミソを取って… なんてやってると、けっこう残酷。
そして、まだ動いているカニを沸騰するナベに放り込む。

ああ、石川五右衛門(古いな…)。
カニに痛覚とかないことを、心から祈るばかりだ。


あとは軍手もせずに、キッチンばさみで殻を取り去る。
トゲが痛いんだが、まあそれはそれ。

独特の甘みがたまらない、花咲ガニの旨味に官能の境地を味わう。
ああ、苦労して買ってきた甲斐があった、と感激の瞬間なのだった。